Q.土地の相続は、共有にすべきか? 分割すべきか?Aさんのお父様は、ご自宅の他に約60坪の一筆の土地を持っており、 兄弟がそれぞれ一戸建ての家を建てて住んでいます。

このたび お父様が亡くなり、相続することになりました。

この際、この土地を共有で相続するほうがいいのか、 あるいは、実態にあわせて分筆して登記するほうがいいのか、 今後のことも踏まえて、どのようにするのが一番うまく相続できるのか知りたいとのことでした。

A.解決の方向

Aさんの場合には、ご兄弟が、別棟の建物を建てていますので、 将来の事(Aさんご兄弟の子供の世代の事)を考えて、分筆して土地を分けて、相続した方がよいという方向で、お話しがまとまりました。

共有持分のまま登記し、次に土地を分けた場合(分筆した時)に、共有割合と同価格で分筆しないと課税される恐れもあります。
将来、このような課税を受けないためにも、相続時にお金はかかっても、利用の実態に合わせて測量して分筆してしまう事をお勧めいたし

ました。

※測量分筆の費用はそれなりの出費となりますので、 Aさんのお父様の生前に、測量分筆を行っておけば相続対策の一つになりました。

 

この記事の監修者

宮澤 博

宮澤 博 (税理士・行政書士)

税理士法人共同会計社 代表社員税理士
行政書士法人リーガルイースト 代表社員行政書士

長野県出身。お客様のご相談に乗って36年余り。法人や個人を問わず、ご相談には親身に寄り添い、お客様の人生の将来を見据えた最適な解決策をご提案してきました。長年積み重ねてきた経験とノウハウを活かした手法は、他に類例のないものと他士業からも一目置くほど。皆様が安心して暮らせるようお役に立ちます。