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お悩み解決事例1 :一人暮らしでペットを飼っていた方の場合

一人暮らしでペットを飼っていたAさんに起こったお悩みを解決した事例です。




まだ50代後半のAさんは、夫に先立たれた寂しさからワンちゃんを2匹飼っていました。

 

Aさんの子どもは3人いますが、皆家を出て独立していました。

ワンちゃん2匹は、まだ2歳の遊び盛りとそろそろ高齢の8歳。散歩も毎日Aさんがしていました。

 

ところが、Aさんが急に脳疾患で倒れてしまいました。

一命はとりとめましたが、脳に障害が残りリハビリをすることになりました。

 

 

Aさんが倒れてから、取り敢えず長女が毎日2時間かけてワンちゃんたちにご飯をあげに実家まで通っています。

Aさんは家にいる2匹のワンちゃんが心配でならないので子どもたちに面倒を見てくれるようにお願いすることにしました。

 

子どもたちそれぞれの言い分は…。

 

長女 「私は動物好きだけど、主人は動物が嫌いだから家で飼うのは無理。

今は何とかご飯はあげに行っているけど、実家は遠いし、これから何年も続けるのは難しい。

散歩だって毎日連れて行くことはできない。

だからと言ってセンター(保健所)には行かせたくない。」

 

長男 「ウチだって、アパートじゃ動物は飼えないし、子どもを保育園に預けて夫婦共働きだから面倒はみられない。

それに、8歳の犬はこれから介護が必要になるかもしれないから、余計に面倒はみられないよ!」

 

次女 「私のところも義母の介護で仕事を辞めなければならなくなったから無理。

これから収入も少なくなるのにお金がかかるから、犬の面倒までみられない。」

 

結局、子どもたちはペットの引き取りを巡って不仲になってしまいました。

 


 

トラブルになった後、長女はペット安心相談室に相談しました。

 

ペット安心相談室の提携先の中に、ワンちゃんの面倒をみてくれるところが見つかったので、「家族信託」という方法を使ってAさんの財産からワンちゃんの飼育費用を提携先に支払うように契約を交わしました。

 

この、ペットのための家族信託は、Aさんの財産を長女に預けてワンちゃんたちの新しい飼い主が見つかるまで面倒を見てくれる人に飼育費用等を支払ってもらうよう契約することで、長女が直接ワンちゃんの面倒をみることができなくても、代わりに面倒をみてくれる人や団体・法人等がいれば、飼育費等を渡してワンちゃんたちの暮らしを守ることができます

 

今回のケースでは、ペットを巡ってトラブルになっているので、Aさんの相続が起こった時にも相続争いになる可能性も考えられます

 

信託契約の内容を考えるにあたり、ペットのためだけではなく相続が起こった時のこともよく検討して契約内容をつくる必要があります。

 

もちろん、財産を第三者に渡すことになるので、思わぬ課税でもトラブルになる可能性があるので、税務チェックも行いながら、Aさん家族とワンちゃんたちにとって最適な内容で契約書をつくりました。

 


 

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