神奈川県横浜市港北区
各エリアの路線価図の見方と土地評価の方法
相続税申告や相続手続きなどで、自分の持っている不動産の価格が、いくらになるか知りたい時がありますよね?
相続税申告は、毎年7月1日に税務署が道路に値段をつけて(路線価)発表しています。
これに基づいて、相続税申告や相続手続きのもとになる価格を計算します。
港北区にお住まいの地域はいくらくらいになっていますか?
下記のエリア別及び路線図の読み方を参考に不動産の価格を計算してみませんか?
(目次)
まず、路線価図に載っている記号の見方から見ていきましょう。
下記の図を参照してください。
この図は、国税庁にある路線価図の説明を参考に、横浜市港北区日吉1丁目が載っている路線価図に説明を入れたものです。
路線価図は国税庁のホームページから確認する事ができます。
また、路線価図は平成26年分からホームページで公開されていますので、地価の動向を調べる事もできます。
各駅周辺の路線価図ごとに一番高い路線価の推移は、3.港北区主要駅の路線価 をご参考ください。
相続税の土地の評価の原則には、路線価方式と倍率方式があります。
路線価方式は、税務署が道路に価格を付けていく方式で、倍率地域以外の道路に価格がついています。
それでは、実際の令和2年分の横浜市港北区主要駅周辺の路線価図を見てみましょう。
今回は、港北区、日吉、綱島、大倉山、菊名のエリアをピックアップし、主要駅周辺の路線価図や路線価をみていきたいと思います。
※主要駅は順次追加予定
上記の路線価図の見方を踏まえて、下の路線価図を見ていただきますと、道路に記号がついているのが分かると思います。
※路線価図の文字が見づらい場合は国税庁HPの路線価図をご覧ください
日吉2丁目に 1,020B という記号がありますが、これは
路線価 1,020,000円/㎡
借地権割合 80%
と読み取ります。
日吉駅前、港北区日吉2丁目の一番高い路線価の推移を見てみると次のようになります。
平成26年 780,000円/㎡
平成27年 810,000円/㎡
平成28年 840,000円/㎡
平成29年 870,000円/㎡
平成30年 910,000円/㎡
令和元年 960,000円/㎡
令和2年 1,020,000円/㎡
下の路線価図を見ていただきますと、道路に記号がついています。
※路線価図の文字が見づらい場合は国税庁HPの路線価図をご覧ください
綱島西1丁目に 880C という記号がありますが、これは
路線価 880,000円/㎡
借地権割合 70%
と読み取ります。
綱島駅前、港北区綱島西1丁目の一番高い路線価の推移を見てみると次のようになります。
平成26年 660,000円/㎡
平成27年 680,000円/㎡
平成28年 700,000円/㎡
平成29年 720,000円/㎡
平成30年 740,000円/㎡
令和元年 770,000円/㎡
令和2年 880,000円/㎡
下の路線価図を見ていただきますと、道路に記号がついています。
※路線価図の文字が見づらい場合は国税庁HPの路線価図をご覧ください
大倉山1丁目に 540C という記号がありますが、これは
路線価 540,000円/㎡
借地権割合 70%
と読み取ります。
大倉山駅前、港北区大倉山1丁目の一番高い路線価の推移を見てみると次のようになります。
平成26年 450,000円/㎡
平成27年 460,000円/㎡
平成28年 470,000円/㎡
平成29年 490,000円/㎡
平成30年 510,000円/㎡
令和元年 520,000円/㎡
令和2年 540,000円/㎡
下の路線価図を見ていただきますと、道路に記号がついています。
※路線価図の文字が見づらい場合は国税庁HPの路線価図をご覧ください
菊名7丁目に 380C という記号がありますが、これは
路線価 380,000円/㎡
借地権割合 70%
と読み取ります。
菊名駅前、港北区菊名7丁目の一番高い路線価の推移を見てみると次のようになります。
平成26年 320,000円/㎡
平成27年 330,000円/㎡
平成28年 340,000円/㎡
平成29年 350,000円/㎡
平成30年 360,000円/㎡
令和元年 370,000円/㎡
令和2年 380,000円/㎡
路線価の付いている宅地の評価額は、 路線価×地積 でおおよその評価額はわかります。
ただし、正確に土地の評価額を出すには正式な評価のステップが必要になります。
そもそも路線価は整形地を基準とした価格なので、土地の形によっては、単価が安くなることもあるし、高くなる事もあるのです。
・道路がついていない土地
・私道になっている土地
・がけ地になっている土地
・大きすぎて売りにくい土地
・貸家やアパートの敷地になっている土地
・奥行きが長く間口が小さい土地
・三角形をした土地
・今後セットバックが必要な土地 等
また、その土地が二路線以上の道路に接している場合には、単価が高くなる事もあります。
路線価地域の土地は、税理士が評価単位ごとの土地の形状を確認しながら、それぞれの土地の事情を個別に加味して評価します。
具体的な計算例はこちらの記事をご覧ください
下記は、港北区大倉山7丁目の路線価図ですが、北新横浜エリアも載っています。
※路線価図の文字が見づらい場合は国税庁HPの路線価図をご覧ください
路線価が付いているところと、「倍率地域」と表示されているところがあります。
この「倍率地域」の土地評価は、固定資産税評価額に所定の倍率をかけて計算します。
所定の倍率は、路線価同様に毎年7月1日に国税庁から発表される倍率表で確認できます。
計算式 固定資産税評価額 × 倍率
固定資産税評価額は、固定資産の所有者に毎年、市町村から送られてくる、固定資産税納税通知書に付属している課税明細に記載されています。
固定資産課税明細の固定資産税課税標準額ではなく、固定資産税評価額の数字にかけるのでご注意ください。
倍率表は下記のように地域別に作成されています。
ご自分のお持ちの土地の種類別に倍率が違ってきますのでご確認ください。
下記は綱島駅東口の令和2年分の路線価図です。
区画整理が終わっていない場所は、「個別評価」と表示されています。
個々に税務署に問い合わせをして個別に評価を出してもらう事になっています。
※路線価図の文字が見づらい場合は国税庁HPの路線価図をご覧ください
港北区の横浜市港北区にある主要駅4つ(日吉、綱島、大倉山、菊名)をピックアップして、路線価図の見方や土地評価についてご説明してきました。
この記事をきっかけに、ご自身の不動産の評価がいくらになるのか、相続税対策は必要なのか等の関心を持っていただければ幸いです。
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